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UNIVERSALCENTURY299

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GREEN-DAY 2 「想い」

機動戦士To-ChangGUNDAM外伝
第302小隊GREEN-DAY

第2話「想い」




バンッ!!


「なっとくいきません!!!!」


ブリーフィングルームにアニスの声が響いた。


ハギョウ・キム・ミッキー「おぉぉぉぉΣ(´Д`lll)」


15歳とはいえ女だな(汗)

思わずアニスの旦那になる男の心配をしてしまった。


アニス 「どうしてアタシが転属しなきゃなんないんですか?
     説明してください!!」

ハギョウ「アニス、上が決定した事だ。あきらめろ。」

アニス 「でも・・・・・・・・・やはり納得できません!!」



アニスが怒るのも無理は無い。

彼女は本当に良くやっている。



俺が隊長を勤めるグリーンデイはかなり特殊な部隊だ。

主な任務は前線ギリギリを哨戒する偵察任務。

その性格上敵との遭遇確率はかなり高い。

通常の偵察任務は敵機を発見後本部に連絡。
戦闘はなるべく避け、深追いはせず撤退、又は応援を待つのがセオリーだ。

しかし俺達の小隊は敵機発見後速やかに単独で敵を殲滅することが求められる。

コードネーム「ウイルスバスター」と呼ばれるこの戦術は非常に危険を伴う。

偵察中に敵に遭遇した敵と戦うという事は
相手に関するデータをまったく得ないうちに戦闘を行うという事だ。

綿密な作戦を立て、戦闘を行うのとはまったく違った性質を持っている。

その対策として考えられたのが敵の早期発見の為にMSのセンサーの強化し、
通常、指揮車から戦闘指揮、情報伝達を行うオペレーターを
MSに搭乗させ、リアルタイムに戦闘分析データーを各隊員に送るというもの。

急な戦闘に指揮車は足かせになる。
しかも的になりやすく、万一破壊されると隊の統制さえとれなくなるだろう。

そういう意味では優れた作戦、戦術かもしれない。

しかし、それでも危険な任務だという事に変わりは無い。

彼女は作戦立案者として自らオペレータとしてMSに乗る事を志願した。



ハギョウ「アニス。たしかに君は良くやってる。
     君が発案した作戦で前線を拡大できている事も確かだ。」

アニス 「それなら!・・・・・・・」

ハギョウ「しかしな・・・・・・・・・俺達だってシロウトじゃない。
     確かにMSのパイロットしてはキムもミッキーも新米かもしれない。
     だが、軍人として何年も戦場やスラムで戦ってきたんだ。」

アニス 「・・・・・どういう・・・・・意味ですか?」

ハギョウ「君の発案したこの作戦はすばらしい。しかし・・・・・・・
     戦場で、アニス。
     経験の少ない君の存在は足でまといなんだよ。」

アニス 「!」


ハギョウ「後任も決まっている。これは命令だ。
     アナスターシャ・ヒロニコフ一等兵は
     本日哨戒任務を持ってグリーンデイ・オペレーターを解任。
     明日より、本部常駐オペーレターに転属。
     分かったら2時間後の任務まで解散!」









キム  「いいんですか?隊長?あんな言い方は無かったんじゃないですか?」

ハギョウ「あいつは気が強い。アレぐらい強く言った方がいいのさ。」

キム  「しかし・・・正直に言ってあげれば良かったのに・・・
     いくら優秀でも戦場じゃどうなるかわからない。
     アニスが心配なんだって。
     だから上に掛け合ってアニスを転属してもらったんでしょ?」






今も尚、多くの少年少女が戦場で戦っているという。

あの第13独立部隊「ホワイトベース」は民間人を含む少年兵達で構成されているという話だ。

絶大な戦果を上げているRX-78のパイロットも15歳の少年だと聞いている。

確かに多くの若者達には有能な人材がいるのかもしれない。


しかし俺は


年端も行かない彼らが、戦場に立ち殺しあうのが良いとは思えない。



それが「正義の為」だと言うのなら、

そんなものクソクラエだ!





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